中文和日语的表现

日本語・中国語の表現構造  張 婭娜

  • 日本は同一民族、「一を聞いて十を知る」察し文化。表現が曖昧。
  • 中国は多民族。白、黒、明確な表現をしないと正しく伝わらない。

–以下抜粋–
日本語の曖昧表現は他にも見られる。電車のドアの開閉に伴う,注意喚起の表示であるが,日本の電車のドアに,「ひらくドアにご注意」「閉まるドアにご注意ください」,「ドアにご注意」と,鉄道会社によって貼ってあるシールのパターンが様々である。中国の電車に「小心车门」(ドアにご注意),「当心夹手」(手が狭まれることにご注意)と二つのシールがドアに貼ってある。「小心车门」(ドアにご注意)は「開いた場合にご注意ください」という意味であり,「当心夹手」(手が狭まれることにご注意)は,「閉まるドアにご注意ください」という意味である。日本語では,「閉まるドアにご注意ください」に「ひらくドアにご注意」の意味が含まれ,「ひらくドアにご注意ください」に「閉まるドアにご注意」の二つの意味が含まれている。それは,日本人は誰でも知っている事をくどくどと繰り返して言うことを嫌い,曖昧に言うようにし,それが相手への敬意を表すことだと考えているのであろう。中国人はそうすることが望ましいことをはっきり言い,イエスかノーかの態度は至って鮮明である。たとえば,他人の意見に反対する時,中国人は,「我不同意您的想法(あなたの考え方に同意しかねる)」とか,「我反对你的意见(あなたの意見に反対です)」「你说的不对」(あなたが言ったことが間違っている)などと,ずばりと言う場合が多いが,日本人は,「おっしゃることはよくわかりますが~」とか,「確かにそういう見方もできると思いますが~」とか,「別に反対を唱えるわけではありませんが~」とか,「おっしゃるとおりかと思いますが~」とか,「御説ごもっともとは思いますが~」などと,相手にいかにも同調しているように,まず前置きを入れておく傾向がある。時には反対意見を呑んでぼかしたまま述べないことも少なくない。これは中国人には,賛成してくれたと誤解してしまうことが多い。後に,実は反対していると分かればそのショックが大きい。

 日本は同一民族,同一文化,同一言語の国であるから,発想が同じで,暗黙のルールや了解も多い。「一を聞いて十を知る」察し文化を作り上げた。ところが,中国は同じ大陸の土地に 56 もの民族が隣り合って同居してきた環境にある。習慣や宗教だけでなく,多数の言語が存在し,異なる大方言話者との会話による相互理解は事実上不可能に近いである。物事を明快にずばりと言わなければ相手に分かってもらえない場合が多い。相手と意見が対立した時,曖昧な表現を使っていると逆に自分が誤解されたり,意思が伝わらない危険がある。


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